京都・奈良旅行2

東京から京都まで8時間くらいかかる。その間、僕が目覚めたのは2、3度だった。静岡で大雨が来て目覚めた。その週末、全国的に天候は芳しくなかった。むしろ雨が予想されていた。
旅行での最大の懸念は、何よりも天気だ。天気の善し悪しは、景色の印象をだいぶ変える。雨であれば、傘をさしたり、地面がぬかるんだりと、落ち着かない。デジカメの持つ手もブレる。せっかくの旅も台無しになりかねない。雨よ止め・・・みんなそう願っただろう。

僕はよく旅行するが、自分でも不思議だと思うくらい、天候運に恵まれている。思い返してみて、雨に降られたことはほとんどない。例え、悪かったとしても、雨がやみ、雲間から光が差し込んできたりする。

今は雨だが、僕は、
「俺が行けば、晴れる」
と冗談を言ったりした。しかし、なかば本気である。つまりそれほど、天候に恵まれてきた、ということだ。

愛知を過ぎたあたりで、雨がやんだ。奈良の天気をチェックした。雨が、曇りマークに変わっていた。しかも、翌日も翌々日も予報では雨だったが、結局、観光中は一度も雨に降られることはなかった。

偶然ではあろう。しかし毎度こんなことが起これば、天意というものを信じたくもなるわけだ。