僕は過去に、台場でアミューズメント施設のアトラクションのアルバイトをしていたことがあります。フジテレビの向かい側のメディアージュというところで、「スターアドベンチャー」というアトラクションです。もう今はありません。
音楽をテーマにしていて、参加者はポケットステーションがついたキャラクター人形を持ち、作曲、作詞、演奏をしてスターを目指すという内容。
具体的には、プレイヤーは入場券を買ってカウンターに向かい、スタッフからキャラクターを受け取ってゲームの説明を受ける。プレイヤーはポケットステーションで作りたい音楽ジャンル(ロック、ポップなど)を決定。
その後、作曲ステージに向かう。鍵盤がついた筐体が置いてあり、流れる曲にしたがって、鍵盤が光るので、的確にすばやく押す。成績が得点で表示される。
次に作詞コーナーへ。こちらも左右移動ボタンがついた筐体が置いてある。ディスプレイに、上から言葉の吹き出しが落ちてくるので、キャラを左右に操作して詩をキャッチする。それを繰り返して作詞を完成させる。
途中、神社のようなところで、神様にお願いし(ポケステで送受信)、アイテムをゲットする。アイテムは、いろいろな種類と効果がある。
また、ポケステの通信機能をつかって、他のプレイヤーと交流することができる。これを「ファン交流」といって、交流すると得点をゲット。
最後に演奏。リアルサイズのギターのデバイスをもって、音ゲーのように、タイミングに合わせて弾く。得点が出る。
演奏が終わったら、結果ステージへ戻る。総合得点が出て、ランクが決定。卒業証書をもらえる。それには、仮想作成したCDの曲名、作詞、ジャケット、ファン数、それらを総合した得点が記入されている。
また、「スターライセンス」という別売りの磁気カードを買えば、自分のデータ(キャラ名、得点、ファンの人数)を保存でき、次回その続きからコンテニュー可能。得点を累積していくことができる。段階に応じて、称号を得、スターの頂点を目指して進んでいく・・・・
このアトラクションのしごとを、やっていたのです。さきに述べたように、もうありません。僕はこのアトラクションの映像を当時、あまり深く考えずに撮っていました。
僕の知る限り公式にも映像は残されてません。世界中どこにも存在しないのです。
最近のバイト仲間の結婚祝いにふと贈ってみたら、ひじょうによろこんでくれて。他の仲間も、欲しい欲しい、の声があがりました。
こういうことが予想されるから撮っていたわけではありません。しかし、当時の僕が「将来にこの現在がなつかしく美しい思い出になる」とも思いませんでした。
時間は永続的ではありません。過ぎ去ったことは夢と同じです。思い出は、記憶のなかで風化していきます。ですが、映像はいつでもそのありのままを残し、みんないつでもその当時に戻る事ができるのです。記録とは貴重ではありませんか。
テープを調べたら、他にも映像がみつかりました。これを編集して仲間に贈る予定です。みんなびっくりするだろうな。こういう制作はおもしろいですね。
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