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富士登山




18、19日富士登山してきました。

結果、登頂できませんでした!
そんなことができる天候ではなかった。
メンバーの経験者が言うには「最悪のコンディション」だった。
自然の脅威を思い知る登山だった・・・

メンバー8人。
リーダーの1人をのぞく、7人が富士登山未経験者だった。
集合は神奈川県日吉駅。
車二台に別れて出発。東名高速にあがり富士ICで降り、静岡県富士宮市に入った。午後過ぎくらいだった。
登山は夜からなので、時間が空いている。
そのため、「富士宮浅間大社」で観光したり、その近くの「お宮横丁」でメンバーは地元名産のやきそばや豚肉や、抹茶ソフトクリームなどを食べた。
このあたりでは、みんなはしゃいでいた。

午後6時頃、二合目の「水ヶ塚公園」の駐車場に到着して、着替えと登山道具を装備する。
富士山の頂上にはこのとき雲がかかっていた。
午後7時、シャトルバスに乗り、40分後に5合目のレストハウスに到着。
レストハウスには、たくさんの登山パーティでごった返していた。
雨が降っていたので、レインウェアとザックカバーを装備。

僕の装備は以下だった。

・ザック(モンベルのチャチャパック30L)
・ザックカバー(モンベル)
・登山靴(ゴアテックスの防水あり)
・靴下
・ブーツスパッツ(ゴアテックス)
・アンダーウェア (ユニクロの通気性のいいやつ)
・ミドルウェア (メッシュ通気性のいいやつ。ユニクロ&アディダスの長袖と半袖を何枚か重ね着。)
・アウターウェア (モンベルのアウターシェル)
・ダウンジャケット(予備)
・パンツ(ユニクロの通気性がいいやつ)
・帽子&ひも(モンベル)
・ヘッドライト(パナソニック)と予備電池
・軍手(手のひらにゴムがついたもの)
・ストック(コールマンのT字ストック)
・レインウェア(マックのフェニックス)
・サングラス
・小銭入れ(100円玉10枚程度)
・飲料水(500ml×2)
・カイロ
・食べ物(カロリーメイト、ソイジョイ、チョコレート)
・ファーストエイド(絆創膏や頭痛薬、日焼け止め)
・ウェットティッシュ

隊列の順番を決めて、ゆっくり登り始めた。
曇りのため周囲は真っ暗だ。
ヘッドライトの明かりがたよりだ。視界が悪い上に、足場は岩とゴツゴツしているかと思えば、ざらざらと砂地になったりする。
寒くはない。とても暑くなった。

6合目の山荘に到着。
街あかりがはるか下に見渡せる。
黒い山肌には登山道に沿って登山者のライトの明かりが一本の線になっていた。
隊列の順番を変更して出発。

途中から、メンバーの1人の体調が悪くなってリーダーがサポートすることになり、パーティを2:6に分けた。
僕らは、先行して間休憩をしつつ彼らを待った。
雨雲の上に出たため、雨はやんだ。そのかわり、寒さを急激に感じ始めた。
休憩していると体が冷えてくる。レインウェアを脱ぐ事ができなかった。動いているほうが、マシだった。

新7合目を過ぎたあたりから、雲が去り、星空が見え始めた。だいたい夜11時くらいだったと思う。
登山者は多く、登山道が渋滞になることもあった。
眼下には、下界が広がっていた。パノラマ写真のようだった。地球は球体だ。街や山脈や雲が球体面にそって湾曲していた。地面は曲がっているんだ。ふしぎな感覚だった。
このあたりから、酸素の薄さを感じ始めた。呼吸しても空気がスカスカする。
雲がまた取り巻きはじめ、風が強くなった。
元祖7合目の山荘に来た。
多くの登山者が道の両脇に座っていた。
トイレは有料だ。200円。

高山病の予兆だと思うのだが、僕は頭痛と吐き気を感じた。
別に疲れているわけではないのだが、体に力が入りにくいし、思考がぼんやりとして、眠くなる。酸素が薄いからだと思った。
頭痛薬を飲んだ。効いたかのかどうか、よくわからなかった。

八合目。風と冷気がより強くなった。
防寒着を何枚着ていても寒さが体に伝導してくる。富士には木が生えていないため、風が襲いかかってくる。
他の登山者もみんな山荘や岩陰に隠れて、風から逃れようとした。寒さに耐えてうずくまっている人もいた。それくらい風の寒さは異常だった。装備不足の人をみると、心配になった。
ジーンズとパーカー、スニーカーの普段着の人もいた。信じられない気持ちだった。

メンバーの大半も高山病であろう、体調不良を訴えた。
全員登頂は不可能だと判断された。
2人が山荘に泊まることになった。経験者のリーダーともう1人が体調不良メンバーをみるために居残って周辺で待機することにした。
残った僕ら4人は、9合目まで目指すことにした。

だが、それからは数歩登るだけで体が動かなくなった。
疲れてもいない。食べ物もある。水もある。寒さは最悪耐えればいい。
しかし、酸素が薄いだけで、こうも人間は思うように体が動かせないのか。
歩いては休んでを数度繰り返したが、限界になった。
臨時会議になった。
ここにいるのは全員未経験者だった。
頂上に行ったとしても、この強風に日の出まで耐えねばならない。その風よけが頂上にあるかなんて分からないし、あるとは思えない。メンバーの総意でここまでにすることになった。

メンバーは大きな岩陰を見つけて、身を潜めた。
ここで4時くらいだったと思う。
寒い。というより、風が刺すように痛い。
それだけしかない。夜明けまでじっとしていた。眠いから少し眠った。

起こされたとき、空は明るくなっていた。真っ白だった。
太陽も景色もない。一面白だ。
さらに異常な強風が吹いていた。
下山することになった。何も見えないのでは降りるしかない。
風の音は映画やゲームでしか聞いた事のない、ゴウゴウとする音だった。
下山中も台風のような風で、吹き飛ばされそうになりつつ降りた。周りは岩しかない。打ち所が悪ければ大けがをするだろう。
いったい風速何メートルだったのか。あとで知りたいと誰かが言った。
赤い地表が目立った。行った事はないが、まるで火星の地表のようだと思った。生き物も植物もいない、死の世界に見えた。これも別に好条件の天候だったら、こうは思わないだろう。
自然の猛威は、脅威だ。それを目前にしたとき、生命の危機を感じる。ひとたび間違えば、命など簡単にかっさわれていくだろう。
みんなにとっては、生還することが第一目的になっただろう。僕もそうだ。とにかく、麓に戻ることだった。

6合目山荘に向かう途中で、雲が晴れて下界が広がった。美しい景色だった。緑も見えた。
景色らしい景色をみたのは、このときだけだった。
そして無事に怪我もなく、全員5合目のレストハウスに戻った・・・・。

今回は富士の恐ろしさを体感した結果となりました。破天荒の極みです。
酸素の重要性もです。過信してはなりません。
スタートしてから戻るまで、悪夢のような時間でした。でも、おもしろかった。スリルと興奮があった。来年も挑戦したいです。リベンジだ!

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