ドラクエ9が発売されました。
評判は、良くないようです。
アマゾンのレビューを読んでみたら、評価が低い。
おおまかにいって、完成度の悪さがあげられています。
ゲームバランスが粗雑、セーブデータが一つしか持てない、WiFiプレイができない。
細かいところでは、キャラメイキングのアバターの少なさ、プレイヤーの案内役のキャラに好感が持てない、など。
酷評です。しかも真剣なファンばかり。
心からドラクエを愛しており、楽しみにしていたユーザーです。
おもしろ半分ではありません。悔しさが滲み出ています。
みんな本気です。
ドラクエは他のゲームとは違う。
僕を、私を、胸躍る冒険の世界へいざなってくれる・・・
僕もドラクエが大好きでした。他ゲームとは別格です。
このゲームを僕は気軽に語る事ができない。
ファミコンの1をはじめて目にした衝撃から、Ⅲのエンディングまでの体験は、閃光のような思い出です。
ネバーエンディングストーリーの主人公が本を開いたら、その世界に引き込まれて実体験したごとく、ドラクエにおいては僕にも他の人たちにもそれを体験したであろう、夢の時間。あのとき確かに僕は世界を旅していたのです。
グラフィックは今とはぜんぜん比べ物にならない、祖末なものです。でもそこに無限の想像力を膨らますことができた。その想像の世界は心の籠ってないグラフィックなど、遥かに凌駕しています。
意識は主人公と一体になり、平原、山、海、洞窟などの幾多の苦難を乗り越えて、住人たちに助けられて成長し、圧倒的な力を持つ「悪」に挑みます。
そんな「幽体離脱」によって、徹夜して親に怒られたことも数知れません。
朝早く並んで買ったりもしました。ネットもなかったので情報は制限され、だからこそ自力での解いたり、友達と情報交換したりして突破した。達成感があった。それら体験は美しい出来事として多くのプレイヤーの胸に残ったと思います。
その伝説となったドラクエも売れ筋であるがためにシリーズを重ね、大衆ゲームとしての宿命として軟化していき、恒例になり、惰性になっていきました。僕は遊ぶごとに感動しなくなりました。普通のゲームになっていこうとしている・・・・
制作会社が8から変わりましたが、それからやってません。
今回の9もやりません。
「いちおう大作だから押さえておく」ということなんて、僕にはできません。ドラクエが大好きだからです。
ドラクエはもう終わらせるか、やるのだったらすべて壊してしまったほうがいいと思っています。
僕だったら、これまでの子供向けに傾倒しつつある風潮を分断します。アニメ調の絵柄も廃止し、大人が楽しめるリアルな世界にします。3Dである必要性もありません。キャラクターデザイン、音楽も、それこそディレクターも、時代に合わなければ変更します。変わらないことは、衰退していくだけのものです。それが早いか遅いかだけです。
変化しなければいけません。日本のゲームはいつまで黄金時代を夢見ているのでしょうか。
最近のカウントダウンサイトなど、期待をあおっておいて、フタを開けてみると、あのシリーズの続編だったり、FFのような大作RPGが発表されるのですが、別段こっちとしてはサプライズでもなんでもありません。毎回のことではありませんか。
それを盛り上げているのは、マスコミや一部ファンです。
この温度差、作成側は気づいているのでしょうか。
僕個人のユーザーの見地からいうと、もはや「変えてほしい」のです。年々ゲームが全体的につまらなくなってきています。
理屈じゃないと思うんです。世界設定、キャラクターの背景、オマケ要素などは別にどうでもいいのです。
走ったり、ジャンプして、カードをめくったり、その1動作が楽しいかどうかだと思います。
テトリスのほうがコストをかけたRPGよりも面白いです。
ということで、熱くなって話が長くなりました。今回はここまでにします。
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